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『墨攻』 [映画(歴史大作)]


試写室混雑で二度目で入れた。酒見賢一の同名小説を、森秀樹と久保田千太郎が漫画化した伝説的人気コミック。実在したが、歴史の闇に葬られた謎のヒーロー集団”墨家”を描いたドラマティックな物語は圧倒的支持を得、その人気は海外にも飛び火。ファンの一人だった香港の監督ジェイコブ・チャンがメガホンを取り、キャストにアンディ・ラウ、アン・ソンギら大物スターを配し、日本側スタッフは撮影に坂本善尚、音楽に川井憲次らが参加。まさにアジアの自信が集結した、歴史アクション超大作の誕生である。

紀元前370年頃の戦乱の中国に、攻撃せずに守り抜く”非攻”を掲げる墨家という集団がいた。大国・趙の攻撃で落城寸前の小国:梁は墨家に援軍を要請。そこへやってきたのは、革離という男ただ一人だけであった。しかし彼は天才的な戦術家で、10万の敵に一人で立ち向かわねばならぬという絶対的不利な状況下、次々と秘策で凌いでいく。しかし、遂に趙が最後の勝負に打って出たとき、革離は危機に立たされる。彼は使命を果たすことが出来るのか?かくして、壮大な闘いの火蓋が切って落とされる・・。

かなり金かけてます。完璧なセットとエキストラの数が迫力を煽る。どちらかというと男性向きのアクション大作だが、墨家という集団が実在したことなど時代背景が興味深く、そういう意味では歴史好きの老若男女の好奇心を刺激することは間違いない。革離を演じるアンディ・ラウの冷静で寡黙な表情が孤高の英雄像にピッタリ。彼を慕う女剣士に期待の若手女優、ファン・ビンビン(大塚寧々似の美人)、超軍の大将に韓国の国民的スター、アン・ソンギ、梁城の主に中国のベテラン、ワン・チーウェン、その息子にTVドラマ『春のワルツ』で日本でもブレイクが期待されるチェ・シウォンら豪華なメンバーが揃った。「人はいかにして生きるべきか」という、ごく基本的でありながら答えが出ないテーマを、激しく悲しい闘いの中で生まれる人間ドラマを通し描いていく。

2006年中国・日本・香港・韓国
監督:ジェイコブ・チャン
出演:アンディ・ラウ、アン・ソンギ、ワン・チーウェン、ファン・ビンビン、ウー・チーロン、チェ・シウォン他

2月3日より全国公開

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墨攻 (1)


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