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『地獄の変異』 [映画(ホラー)]


最近、洞窟ホラーが多い・・つい先日『ディセント』が公開されたばかり。でも、雰囲気は全然違う。
ホラー度は『ディセント』の方が高く、こちらはホラーというよりパニック系。しかも、遊びで洞窟探検をする前者と比べて、後者である本作は仕事で洞窟に入る。共通しているのは、洞窟の中に、人間をも喰らう何か獰猛な生物が居るということ。しかも本作の舞台はルーマニア。ルーマニアと言えばドラキュラ伝説にチャウシェスク独裁政権・・暗いイメージがつきまとう。

ルーマニア。カルバチア山脈奥深くに、長い間封印されていた巨大洞窟が発見された。中世ヨーロッパで活躍したテンプル騎士団を滅ぼした翼を持った悪魔が住むという噂の洞窟だ。早速、探検家一行が派遣されるが、隊員の一人が、突如謎の怪物に襲われる。やがて、その怪物には強い寄生能力があることが分かるが、もはや後戻りは出来ず、一人、また一人と犠牲者を生み出してしまう・・・。

導入部が長いのと、なかなか怪物が姿を現さない”もったいぶり”が、この映画の場合ちょっと退屈になってしまっている。それでも、後半はかなりの迫力が楽しめる。怪物に寄生された隊員が変貌していく様子や(しかし、彼の変化に気づきながらもリーダー役を続行させる皆の気が知れない)、大きな翼を持ったコウモリのような怪獣がようやく姿を見せる。この怪獣、エレガントともグロテスクとも言えるビジュアルでなかなか良く、中世ヨーロッパの大聖堂に鎮座するガーゴイルにヒントを得たいう噂も(?)ある。クリエイターは『GODZILLA』『サイレントヒル』などでクリーチャーデザインを手がけたパトリック・ポロス、さすがである。かつてテンプル騎士団が遭遇した恐ろしい出来事、彼らが何故消えたのかなどの場面も作って欲しかったが、それに関する言及が殆どなかったのが残念。これがあったらもっと面白くなっただろうに・・。

主演者は無名スターばかりだが、ヒロイン役のレナ・へディという女優、ちょっとキーラ・ナイトレイ似で可愛い。それにしても俳優の体力が極限まで達したのではないかと思われるほど大変な撮影だった模様。見てるだけでも体力消耗である。

しかし、本当の話、洞窟の中はまだまだ知られていない生物が沢山潜んでいるのは確か。もしかしたら人間と同じくらいの大きさのものがいるかもしれないのだ。洞窟や鍾乳洞好きの私には神秘的な物語は嬉しいけど、こんなのが居たら怖いなあ^^;

キーワード;
コウモリ、寄生生物、テンプル騎士団

THE CAVE
2005年アメリカ
監督:ブルース・ハント
出演:コール・ハウザー、パイパー・ぺラーボ、エディ・シブリアン、レナ・へディ、モリス・チェスナット他

9月30日より銀座シネパトスにて公開


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