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『こわい童謡』 [映画(ホラー)]


2部構成になっているユニークな企画のホラー。
内容はタイトルそのまんまで、合唱部員である女子高生たちの連続自殺や失踪事件を、童謡に秘められた意味を絡めて紐解いていく。主演は「表の章」が本作でホラー映画初主演となる多部未華子、「裏の章」が安めぐみ。

(表の章)
コンクールを間近に控えた、とある名門女子校の合唱部。部員の彩音が奇妙な幻聴に悩まされている矢先、他の部員たちの自殺や失踪が相次ぐ。彼女たちは全員、「かごめかごめ」「とおりゃんせ」「はないちもんめ」など、練習中の童謡を口ずさみながら奇行に走った。悲しみにくれる彩音は、図書室で童謡の謎を解き明かす本を見つける。一人で事件に立ち向かおうとした彩音だったが、更なる惨劇が起きてしまう・・。

(裏の章)
合唱部の生徒たちの事件が起きてから5年後。廃校となったこの学校に、事件を取材するTVクルーがやってくる。音響分析官の響子はスタッフたちと協力し合いながら事件を独自に調査。しかし、調査を進めていくうちにクルーたちの様子に異変が起き、正気を失う者も出てくる。そして意外な事実が明らかに・・。

と、こういう同じ題材を「表」と「裏」から見た構成。
まったくイメージが違う2作だが、両方観ないと面白くない。
「表」はちょっと耽美な学園ホラーの雰囲気だが、裏は犯人探しや謎解きといったミステリー仕立て。奇抜な演出はないが、誰もが知ってる歌であるだけに、背中がうすら寒くなるような恐怖感を味わえる。何より、童謡に隠された意味について(意味不明な歌詞が多い)興味を持ったので、自分でも色々と調べたくなった。

音楽室で生徒たちが折り重なるように血まみれで倒れている「表」のチラシが、美しくも戦慄的なビジュアル(ちょっとトラウマになりそう)。

キーワード;
頭痛、妊娠、自殺、音楽室、トイレ、子守唄、カッターナイフ、母、いじめ、ノイズ、子守唄

2007年日本
「表の章」
監督:福谷修
出演:多部未華子、近野成美、悠城早矢、秦みずほ、しほの涼、霧島れいか他

「裏の章」
監督:福谷修
出演:安めぐみ、松尾敏伸、石坂ちなみ、多部未華子、津田寛治他

7月7日(土)より「表の章」、7月28日(土)より「裏の章」、テアトル新宿、テアトル梅田にてレイトショー

(C)2007『こわい童謡』製作委員会


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『リサイクル -死界-』 [映画(ホラー)]

2006年カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門正式出品作品。その他、香港やポルトガルの映画賞で多数の賞を受賞している。監督・製作・脚本他を務めるのは、ハリウッドでもトム・クルーズがリメイク権を獲得した『THE EYE』のパン・ブラザーズ(オキサイド・パンとダニー・パン)。本作では、女性作家が迷い込む悪夢のような世界を独自のビジュアルで表現している。

人気作家のディンインは霊体験をテーマにした新作の執筆にとりかかっていた。しかし、思うように進まず、ゴミ箱には書き損じた原稿が沢山。そんな中、彼女の周りで不思議な現象が頻発する。錯覚なのか現実なのか分からないまま、ディンインは迷宮のような世界へ迷い込んでいく。そこで彼女を待っていたのは世にも恐ろしい出来事だった・・。

映画が始まってしばらくはちょっとメロドラマっぽいニュアンスも感じさせ、思ったより面白くないな~という印象。
ところが、ディンインがエレベーターに乗る場面から一気に物語りはスピードアップ。そして、本作の最大の見所である悪夢世界のビジュアルが展開、予想以上に面白なってくる。悪夢を解くキーワードである「捨てる」という感覚がクリエーター業の人には身につまされるはず。

まさに「映像体験」という感覚で、ゲーム(私は全くやらないが)にしたら面白いのではないかと思える場面の連続。ゾンビ風スリルもあり、ホラーでありながらファンタジーでもあり、ラストには親子愛の感動も。脅かすだけのホラーに飽きたら、こういうビジュアル主義のホラーもいいかも。

キーワード;
エレベーター、バスルーム、髪の毛、不倫、電話、廃墟、遊園地、井戸、橋、水子、墓

RE-CYCL
2006年香港・ タイ
監督:オキサイド&ダニー・パン
出演:アンジェリカ・リー、ラウ・シンミン他

6月23日(土)よりシネマート六本木にて公開

(C)Universe Entertainment Ltd.2006 All Rights Reserved.


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『ブラッド』 [映画(ホラー)]

『スパイダーマン』シリーズのサム・ライミが率いる「ゴースト・ハウス・ピクチャーズ」がルーシー・リューをヒロイン
に起用したセクシーなヴァンパイア映画を作った。

凄腕記者セイディーは怪しげなカルト集団を取材している最中に突然襲われ意識を失う。再び目覚めたとき彼女の体は生まれ変わり、ヴァンパイアと化していた。生きても死んでもいない特殊な肉体になった彼女は、初めてホームレスの男性を殺して血を吸う。罪の意識に苛まれ、自分をこんな体にしたあのヴァンパイア集団に復習を誓うのだが・・・。

・・という至極単純明快なストーリー。はっきり言って、ルーシー・リューのための映画でしかないが、裸で逆さ吊りにされるという体当たりな演技を要求された撮影だったはず。160センチという小柄な体で果敢に立ち向かうヒロイン像は、健気で、ときにキュート。驚いたり、怖がったり、実に様々な表情を見せる。おまけに、ルーシーは声も可愛い。さて、タイトル通り非常にふんだんに血が流れる映画でもある。正視できないような残虐シーンはないものの、画面全体から血の臭いがしてきそうな雰囲気。ルーシー演じるセイディー以外のキャラクターの登場シーンが少ないのが残念。彼女が復讐する相手であるビショップというヴァンパイアの青年はかなり重要人物のはずなのに、様子見的に時々映る程度。同じくヴァンパイアのカーラ・グギーノも最初の方しか出てこないし、娘をヴァンパイアに殺されセイディーと共に行動する刑事も後半だけ集中的に登場。まあ、こういう映画だからこんなものだろうけれど。すぐ殺されちゃったけどプールで泳いでたショートカットの女優が綺麗だった(モデルかな?)。バーテンダー役でマリリン・マンソンも出演(ヴァンパイア役ではないところがミソ)。

因みに、”セクシーホラー”という謳い文句ほど色っぽさはないです。ひたすらルーシー・リューです。カワカッコイイです。

キーワード;
アジト、死体安置所、鏡、ボウガン、悪夢、約束

2007年アメリカ
Rise: Blood Hunter
監督:セバスチャン・グティエレス
出演:ルーシー・リュー、マイケル・チクリス、カーラ・グギーノ、ジェームズ・ダーシー、マリリン・マンソン他

夏、シアターN渋谷他にて公開


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『アコークロー』 [映画(ホラー)]

タイトルの意味は、沖縄の方言で「黄昏、夕暮れ、薄明かり」を指す。沖縄に移住した恋人との新しい生活を夢見て彼のもとを訪ねた女性が、地元の友人たちのトラブルに巻き込まれたことから体験する恐怖を描くホラー映画。監督は『パイナップル・ツアーズ』の助監督を務めた名護市出身の岸本司で、本作が長編デビュー作。主演は、田丸麻紀と忍成修吾。

沖縄に移住した恋人、浩市を訪ねてやってきた美咲。浩市の友人や「おばあ」が歓迎会を催してくれ、そのとき美咲は沖縄に伝わる魔物、“キジムナー”の伝説を聞く。沖縄での暮らしに慣れ始めたある日、浩市の友人である仁成の前妻・早苗が現れる。早苗は正気を失っており、仁成は息子に近づく彼女を毛嫌いしていた。そしてついに惨劇が起き、取り返しのつかない事件を起こしてしまった浩市たちは、次第に精神錯乱状態に陥っていく・・。

ううむ。沖縄という、同じ日本でありながら異国情緒の漂う土地に伝わる伝説を絡めているのは非常に興味深いのだが、浩市をはじめ若者たちがみんな子供っぽくて、ホラーとしての迫力に欠ける。赤い髪の早苗は存在自体に迫力があるが、せっかくのキーパーソンである彼女が何故精神不安定になったのか、「流産のせいでああなった」だけの説明じゃちょっと・・。可哀相なだけの役ではあまりに勿体無い。美咲が抱える過去のエピソードも、あまり大きな効果を果たしていない。

田丸麻紀はモデルオーラが強すぎて個性に乏しく、しかも恋人役の忍成修吾が弟に見える。
それから、霊能者・影美を演じるエリカが下手すぎる・・・あれはわざとああいう演技かと思ったけど、どうも本当に下手らしい・・。
途中、夢中夢のようなシーンがあって面白かったのだけど、全体的には不自然な場面も多く、惜しいといったところ。赤や白、沖縄の自然の緑色など色が印象に残る作品で、映像は綺麗だったけど。試写室には一青窈が来ていた・・。

キーワード;
猫の死骸、赤い髪、魚の目玉、キジムナー、霊能者、交通事故

監督:岸本司
出演:田丸麻紀、忍成修吾、尚玄、菜葉菜、エリカ、村田雄浩、清水美砂他

初夏、シアターN渋谷他にて公開


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『SAW3』 [映画(ホラー)]

2004年『SAW』、2005年『SAW2』、新しいタイプのスリラーとして全世界に衝撃を与え、また熱狂的ファンを生み出したシリーズの第3作が早くも上陸。『SAW』の監督・脚本を手がけたオリジナル・チームのジェームズ・ワン&リー・ワネルが再びコンビで製作総指揮を担当。綿密に構成された脚本もワネルによるものだ。監督は『SAW2』のダーレン・リン・バウズマン。

新たな被験者の登場、そしてジグソウとアマンダの関係など物語は更に進化を遂げ、その衝撃度もこれまでで最高と言われている。

確かに・・正視できない場面の連続。
上映中、何度目を伏せたことでしょう。
目をそむけた回数はシリーズ最多でした(爆)。
でも、相変わらず脚本は物凄く練られておりよく出来ている。

ところで、この作品、こんな騒ぎになっていたとは知らなかった。観てから知った私・・^^;
http://www.nikkansports.com/entertainment/cinema/f-et-tp1-20061009-101303.html

こちらは公式サイト。
http://saw-3.jp/

11月18日TOHOシネマズ六本木ヒルズ他にて公開

SAWのDVD購入はこちら↓

SAW ソウ DTSエディション


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『テキサス・チェーンソー ビギニング』 [映画(ホラー)]

13日の金曜日に観てしまった。
ホラー映画の名作で、芸術性の高い映像が評価され、NY近代美術館にフィルムが保存されているという『悪魔のいけにえ』。人の皮を繋ぎ合わせた面を被り、チェーンソーを唸らせながら執拗に追いかける場面は世界中の人を恐怖に陥れた。そのリメイク版『テキサス・チェーンソー』が2003年に公開され大ヒットを収めたが、今回公開されるのは、”レザーフェイス”の誕生時にまで遡る。つまり、過去を描いた続編と言える。製作は『パール・ハーバー』『アイランド』の監督でハリウッドのヒットメイカー、マイケル・ベイ。レザーフェイスを演じるのは前作に続いてアンドリュー・ブリニアースキー、彼の叔父で謎の保安官(?)を演じるのも、前作と同じR・リー・アーメイ。

1939年8月、一人の女性が自らが働く食肉処理工場で倒れ、そのまま赤ん坊を出産。その子は障害を持っており、生肉の包装紙に包まれゴミ容器に捨てられた。偶然ゴミを漁っていた女性が赤ん坊を見つけ、その子はトーマスと名づけられる。トーマスは幼い頃から小動物を殺して解体する趣味を持つような子で、成長してからは食肉処理工場で働く。工場が閉鎖されると、その衝撃で工場長を撲殺。一方、べトナム戦争拡大の最中、戦線に向かう直前の若者を含む男女4人がテキサス横断の旅行に出ていた。道中出会ったのはトーマスの叔父。彼は若者たちを脅し、無理やり連れ帰る・・。

結構怖い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(涙)。基本的にホラーは平気なのだけど、この映画は何度も目を伏せてしまった(そのため、肉切断の場面などまともに映されていたのかどうか不明)。笑おうと思えば笑える箇所もあるのだろうが、ゾンビものや一部の笑えるホラーとは違って、こちらは真面目に怖く作ってある映画。恐怖に泣き叫ぶ若者たちを拘束し、チェーンソーで切断するスプラッタ描写は勿論のこと、トーマスと彼の家族の異常性も別な意味で怖い。『悪魔のいけにえ』のもとになったと言われる(監督本人は否定)実在の殺人鬼、エド・ゲイン事件もこんな風だったというから、アメリカの猟奇殺人は計り知れない異常性を秘めている。ホラー映画の場合、恐怖の度合いが強ければ強いほど「面白かった」と表現するのが正しいかもしれない。だとしたら、この映画は成功している。日本のホラーのように尾を引く恐怖とは違うが、チェーンソーの音、人間の悲鳴、物言わぬトーマスの存在だけで充分に恐怖のプレッシャーを与えてくれるし、映画の後半では、観客が逃げるヒロインと一体化する。実際、『悪魔のいけにえ』は、血を見る場面は少ないものの、ドキュメンタリータッチの映像がリアルで怖いと言う(いつか観ようと思っていたけど、本作を観て自信がなくなった)。最近ではフランス製ホラー『ハイテンション』でもチェーンソーが登場したが、一瞬たりとも気を抜けない恐ろしさはこちらの方が上。

キーワード;食肉処理工場、自傷、ベトナム戦争、チェーンソー、保安官、人肉

The Texas Chainsaw Massacre: The Beginning
2006年アメリカ
監督:ジョナサン・リーベスマン
出演:ジョルダーナ・ブリュースター、マット・ボーマー、テイラー・ハンドリー、ディオラ・べアード、アンドリュー・ブリニアースキー、R・リー・アーメイ

11月、渋谷東急他にて公開

『悪魔のいけにえ』のDVD発売予定↓

悪魔のいけにえ スペシャル・エディション コンプリートBOX(3枚組)


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『バタリアン5』 [映画(ホラー)]


いわずと知れた『バタリアン』シリーズの第5弾。いつもこの手のホラーを観ると、カテゴリをホラーにすべきかコメディにすべきか迷うのだが・・これはかなりコメディでしょう・・(笑)。『バタリアン4』が公開されたばかりだが、個人的にはこちらの方が楽しめた。前作で生き残った高校生たちが進学し大学生活をエンジョイしているという設定と、『バタリアン』シリーズのキャラクター”タールマン”も復活、学園モノの要素が強い、愉快で楽しいホラー(?)になっている。

大学生のジュリアンは、自宅に秘密の部屋があることを発見。そこんは正体不明のドラム缶が隠されていた。中身は化学薬品らしいが、知識のない彼は化学マニアの友人コディにドラム缶を預けて調査してもらう。しかし、その容器から抽出した成分で新しいドラッグが作れることを発見、勝手に学内で売りさばいてしまう。ドラッグを飲んだ生徒たちは幻覚を見て、ゾンビに変異していく。そして、被害が拡大することは必至のハロウィンパーティーが始まってしまう・・・。

なかなか面白い設定ではないですか?
お約束通り、アホな学生たちが沢山出てきます(勿論、ヌードサービスもあり)。唯一まともなのは主人公のジュリアンと彼のガールフレンドだけ。ゾンビ化した生徒たちは口々に「脳ミソ~」と唸り声をあげながら、健康体の人間たちを襲っていく。それから、注目すべきは警察っぽい黒い背広の二人組。どうやらゾンビ退治を仕事としてる模様。謎な雰囲気を漂わせながらもお茶目モード全開で、ハロウィンパーティーではバイキングのファッションで決めてくれます(最後は一人しか残ってなかったのだけど、もう一人は何処へ??)。”タールマン”の活躍場面は殆どないが、実は癒しキャラだということを証明してくれるシーンあり。お楽しみに。

キーワード;
ネズミ、実験、ハロウィン、ドラッグ、ヒッチハイク、脳ミソ

Return of the living dead:Rave to the Grave
2005年アメリカ
監督:エロリー・エルカイェム
出演:ピーター・コヨーテ、エイミー・リン・チャドウィック、コリー・ハドリクト他

10月28日より銀座シネパトスにて公開

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バタリアン


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『オトシモノ』 [映画(ホラー)]

地下鉄をテーマにした映画が続く。でも、これはノスタルジーではなくてホラー。電車と落し物は切っても切れないキーワード。落とし物は悲しい。探してる人も悲しいし、探されてる落とし物も悲しい。この映画では、落とし物を拾った者たちが次々と行方不明になる。妹が犠牲になったことで落とし物の秘密を探り出す奈々を、今最も旬な若手女優、沢尻エリカが演じる。

落とし物の定期券を拾うと行方不明になるという”噂の事件”に、女子高生奈々の妹が巻き込まれる。一方、地下鉄の運転手、俊一は、勤務中に線路内に不自然な姿で横たわる女を見て急ブレーキをかける。しかし、次の瞬間、その女は消えていた。奈々のクラスメートの香苗は、彼氏にもらったブレスレット(電車内で拾ったもの)が外れずに困っていた。何かが起きている・・その思いが一致したとき、3人は落とし物の謎の解明に乗り出す。そこには、かつて行われたトンネル工事にまつわる忌まわしい過去が封印されていた・・。

怖さの度合いは、それほどではない。せいぜい、突然のリアクションに驚いたり、行方不明者の形相が現実離れして至りとかその程度。ラストで一斉に出てくる死体の山(これが追ってくる)はさすがに恐ろしいけれど、本来ならば親しくなるはずもなかった奈々と香苗の間に生まれた思いがけない友情も描かれており、女の子の青春ムービーとしてもうまく出来ている。ただ・・肝心の、黒衣の女が自殺した理由や、過去に起きた事故について描き方が足りない。最後の方、この辺りの説明を急ぎすぎていて結局分からないまま。もうちょっと上映時間が長くてもよかったかも・・(94分)。しかし、沢尻エリカって年のわりに物凄く落ち着いて見える。見かけによらず低い声のせいか?いや、それだけじゃない。勿論、少女の面影を残した若さに溢れているのだけど、時々30代くらいの表情も見せる不思議な女優で益々目が離せない。香苗役の若槻千夏も沢尻エリカとは対照的なキャラを演じ、個性を発揮している。

キーワード;
トンネル、自殺、定期券、ブレスレット、防犯カメラ

2006年日本
監督:古澤健
出演:沢尻エリカ、若槻千夏、小栗旬、杉本彩、浅田美代子他

9月、全国公開

(C)2006「オトシモノ」フィルムパートナーズ


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『地獄の変異』 [映画(ホラー)]


最近、洞窟ホラーが多い・・つい先日『ディセント』が公開されたばかり。でも、雰囲気は全然違う。
ホラー度は『ディセント』の方が高く、こちらはホラーというよりパニック系。しかも、遊びで洞窟探検をする前者と比べて、後者である本作は仕事で洞窟に入る。共通しているのは、洞窟の中に、人間をも喰らう何か獰猛な生物が居るということ。しかも本作の舞台はルーマニア。ルーマニアと言えばドラキュラ伝説にチャウシェスク独裁政権・・暗いイメージがつきまとう。

ルーマニア。カルバチア山脈奥深くに、長い間封印されていた巨大洞窟が発見された。中世ヨーロッパで活躍したテンプル騎士団を滅ぼした翼を持った悪魔が住むという噂の洞窟だ。早速、探検家一行が派遣されるが、隊員の一人が、突如謎の怪物に襲われる。やがて、その怪物には強い寄生能力があることが分かるが、もはや後戻りは出来ず、一人、また一人と犠牲者を生み出してしまう・・・。

導入部が長いのと、なかなか怪物が姿を現さない”もったいぶり”が、この映画の場合ちょっと退屈になってしまっている。それでも、後半はかなりの迫力が楽しめる。怪物に寄生された隊員が変貌していく様子や(しかし、彼の変化に気づきながらもリーダー役を続行させる皆の気が知れない)、大きな翼を持ったコウモリのような怪獣がようやく姿を見せる。この怪獣、エレガントともグロテスクとも言えるビジュアルでなかなか良く、中世ヨーロッパの大聖堂に鎮座するガーゴイルにヒントを得たいう噂も(?)ある。クリエイターは『GODZILLA』『サイレントヒル』などでクリーチャーデザインを手がけたパトリック・ポロス、さすがである。かつてテンプル騎士団が遭遇した恐ろしい出来事、彼らが何故消えたのかなどの場面も作って欲しかったが、それに関する言及が殆どなかったのが残念。これがあったらもっと面白くなっただろうに・・。

主演者は無名スターばかりだが、ヒロイン役のレナ・へディという女優、ちょっとキーラ・ナイトレイ似で可愛い。それにしても俳優の体力が極限まで達したのではないかと思われるほど大変な撮影だった模様。見てるだけでも体力消耗である。

しかし、本当の話、洞窟の中はまだまだ知られていない生物が沢山潜んでいるのは確か。もしかしたら人間と同じくらいの大きさのものがいるかもしれないのだ。洞窟や鍾乳洞好きの私には神秘的な物語は嬉しいけど、こんなのが居たら怖いなあ^^;

キーワード;
コウモリ、寄生生物、テンプル騎士団

THE CAVE
2005年アメリカ
監督:ブルース・ハント
出演:コール・ハウザー、パイパー・ぺラーボ、エディ・シブリアン、レナ・へディ、モリス・チェスナット他

9月30日より銀座シネパトスにて公開


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『ハイテンション』 [映画(ホラー)]

「残虐すぎて正視できない」と騒がれ、そのあまりの血量の多さで日本公開が見送られたいたとゆ~凄すぎるホラー映画がついに上陸。しかも、この手の映画は珍しいフランス製。80年代にブームとなった、いわゆるスプラッター系を受け継いでいるという。思いっきり恐怖感を植えつけるキャッチコピーと今にも血の臭いが漂ってきそうなポスターデザインに恐れをなして、試写に出向くのも後回しにしていた。しかし、先に観た知人から「意外と抑制がきいてる」と聞いて、ついに勇気を出したのだった。

でもやはり先入観がありすぎて、本来は見れたかもしれない残虐場面に反射的に目を閉じてしまった私・・(最近ホラー立て続けなんだもん)。B級ホラーだと全然平気なんだけど、これは結構真剣ホラー。登場人物もバカ・アホ・ティーンではない。正確には、「恐い」というより「痛い」「見たくない」って感じ。

ストーリーは単純。
マリーとアレックス。親友同士の二人が、アレックスの実家(ヘンピすぎる)に行く。着いた日の晩、玄関ベルが鳴り、ドアを開けたアレックスの父親が突然男に斬りつけられる。男は逃げようとする父親の頭を階段の欄干に挟み、家具をぶつけて首をもぎ落とし殺害。次に母親を剃刀でメッタ切りにし、首と手も切断。弟も銃で撃ち殺されるが、アレックスだけはベッドに縛り付けられていた。隠れていて助かったマリーは彼女を助けようとするが、簡単にはほどけない。そのうち、殺人鬼はアレックスとマリーを荷台に積んで出発。途中立ち寄ったガソリンスタンドでも店員を斧で惨殺。助けを呼ぶためにトラックから降りていたマリーを置いたまま、アレックスを乗せたトラックは殺人鬼と共に行ってしまう。追うマリー。マリーは親友を助け出すことが出来るのか?そして殺人鬼を倒すことは出来るのか?

・・血の見せ方はやっぱり容赦ない。何というべきか、大雑把ではないのだ。チェーンソーで襲い掛かる派手な殺人シーン(まるで『悪魔のいけにえ』)以外にも、足に食い込んだガラスを抜き取ったり、剃刀で切りつけたり、想像したくないような痛い場面の連続。超恐いと言われた『0:34 レイジ34フン』は全然平気だったのに、今回は本能的に目を閉じてしまった・・・。 あと、この話、最後に驚愕の事実が待ち受けている・・・ということになっているが、その事実を想像させる要素が、かなり最初の方から表れている(つまり、分かる人には早いうちに真実が分かってしまう)。例えば、アレックスの家で殺人鬼がうろついている間、マリーは機転を利かせて冷静に助かる方法を考える場面、マリーがアレックスの裸を覗き見する場面などがヒントになる。しかし、この「驚愕の事実」は辻褄が合わないこと多い。これが許せるかどうか=この映画を楽しめるかどうか、でもある。

マリーを演じるのはセシル・ドゥ・フランス。アレックスにマイウェン。殺人鬼役はギャスパー・ノエ作品でお馴染みの個性派、フィリップ・ナオン。監督は弱冠25歳(製作当時)のアレクサンドル・アジャ。この一作でハリウッドからオファーが舞い込み、ウェス・クレイヴンの『サランドラ』のリメイクを任されたというので期待の新人。個人的には『ハイテンション』というタイトルはあまり好きじゃない。『マリーとアレックス』とかストーリー性を意識したタイトルの方がいいような気が・・・。

HAUTE TENSION
2003年フランス
監督:アレクサンドル・アジャ
出演:セシル・ドゥ・フランス、マイウェン、フィリップ・ナオン他

8月26日より公開


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