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『エロチック乱歩 屋根裏の散歩者』 [映画(サスペンス、スリラー)]

これまでに3度映像化された江戸川乱歩原作の傑作ミステリー。

編集者の奈緒子は、おどろおどろしい作風で知られるカルト画家で今は亡き郷田三郎について取材をしている。彼が生前住んでいた東栄館を訪ね、数日間そこに滞在するが、どうもここの住人の様子が普通と違う。住人である夫婦の幼い一人娘、マドカが奈緒子に言う。「郷田先生は屋根裏が好きだった」と・・。そこで奈緒子が屋根裏に行ってみると、天井から住人たちの部屋を覗くことができた。・・しかし、その部屋の一つを見たとき、奈緒子は驚愕する。全裸のまま椅子にで縛られた傷だらけの女性がそこに居たのだ・・。

この後、奈緒子は世にも恐ろしい体験をすることになるのだが、住人たちが郷田亡き後も「そういう行動」(ネタバレになるので伏せる)を取らなければならない理由が今ひとつハッキリしない(原作通りなら仕方ないが、かなり変えられているような気が・・)。奈緒子を演じるのは元グラビアアイドルの嘉門洋子。ううむ、彼女の雰囲気がこの役に合っていると思えない・・花弁が舞う中裸で悶えたり、セミヌードで縛られて悶えたり・・などの「悶え」シーンがあるので、そのために選んだのか?住人たちは全員明らかに最初から癖があるので、ラストで見せる「本性」を見ても全然意外でない。

確かに、猟奇的で耽美な世界を堪能できるが、デジカメや「カラオケ」などという言葉が出てくるので時代設定が現在なのだろうか。本作は「エロチック乱歩」と題して『人間椅子』と対で上映される。

キーワード;
霊媒師、指輪、カメラ、切断された指、屋根裏、焚火、ピエロ、芋虫、火事

2006年日本
監督:三原光尋
出演:嘉門洋子、窪塚俊介、村木仁、永瀬ひかり、清水萌々子、遊井亮子、木下ほうか、でんでん

夏公開


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