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『こわい童謡』 [映画(ホラー)]


2部構成になっているユニークな企画のホラー。
内容はタイトルそのまんまで、合唱部員である女子高生たちの連続自殺や失踪事件を、童謡に秘められた意味を絡めて紐解いていく。主演は「表の章」が本作でホラー映画初主演となる多部未華子、「裏の章」が安めぐみ。

(表の章)
コンクールを間近に控えた、とある名門女子校の合唱部。部員の彩音が奇妙な幻聴に悩まされている矢先、他の部員たちの自殺や失踪が相次ぐ。彼女たちは全員、「かごめかごめ」「とおりゃんせ」「はないちもんめ」など、練習中の童謡を口ずさみながら奇行に走った。悲しみにくれる彩音は、図書室で童謡の謎を解き明かす本を見つける。一人で事件に立ち向かおうとした彩音だったが、更なる惨劇が起きてしまう・・。

(裏の章)
合唱部の生徒たちの事件が起きてから5年後。廃校となったこの学校に、事件を取材するTVクルーがやってくる。音響分析官の響子はスタッフたちと協力し合いながら事件を独自に調査。しかし、調査を進めていくうちにクルーたちの様子に異変が起き、正気を失う者も出てくる。そして意外な事実が明らかに・・。

と、こういう同じ題材を「表」と「裏」から見た構成。
まったくイメージが違う2作だが、両方観ないと面白くない。
「表」はちょっと耽美な学園ホラーの雰囲気だが、裏は犯人探しや謎解きといったミステリー仕立て。奇抜な演出はないが、誰もが知ってる歌であるだけに、背中がうすら寒くなるような恐怖感を味わえる。何より、童謡に隠された意味について(意味不明な歌詞が多い)興味を持ったので、自分でも色々と調べたくなった。

音楽室で生徒たちが折り重なるように血まみれで倒れている「表」のチラシが、美しくも戦慄的なビジュアル(ちょっとトラウマになりそう)。

キーワード;
頭痛、妊娠、自殺、音楽室、トイレ、子守唄、カッターナイフ、母、いじめ、ノイズ、子守唄

2007年日本
「表の章」
監督:福谷修
出演:多部未華子、近野成美、悠城早矢、秦みずほ、しほの涼、霧島れいか他

「裏の章」
監督:福谷修
出演:安めぐみ、松尾敏伸、石坂ちなみ、多部未華子、津田寛治他

7月7日(土)より「表の章」、7月28日(土)より「裏の章」、テアトル新宿、テアトル梅田にてレイトショー

(C)2007『こわい童謡』製作委員会


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